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コジカ。登録番号:不明。母:砂隠れのテマリ。 父:不明(一説によれば木の葉隠れの外交官)。
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BY 「Blank」の水湖さま


                                            
母様、父様、そして




砂漠の花も、木の葉の緑も。




あれから10年近くたった。

今頃アイツはどうしてるのか、とか

俺等の子供はどうなった、とか

俺には知る方法すらなかった。




「「あっ」」

木の葉の里をぶらぶら歩いていると

砂の里の少女とぶつかった。




「スイマセン。急いでたもので・・・」

「あっ!怪我してるじゃねぇか。」

「これ位なら・・・」

「男が女の子をほっとくわけにはいかねぇだろ。」




そういって俺は怪我の治療をした。

その少女に時間があったから、特等席につれてって話をすることにした。

いつか、テマリともこういう事があったなぁ。とか思いながら。




「お前は俺の好きな女と同じ目の色をしてる。」

「そうですか、私の母親もこの目の色なんです。」

そういって笑う彼女の笑顔はテマリの笑顔と重なって見えた。

話を聞いていたら、まだ十代前半ぐらいだってのに、大人だった。




「私は生まれてきた時から、本当の母親のそばにはいませんでした。」

「へぇ・・・で、その母親ってのとはいつ会ったんだ?」

「つい最近です。今度は私の父親とあわせてくれるって、風影さまが言ってました。」

「あの我愛羅が」

ちょっと意外だった。

親を知らないあいつにとっては尚更かもしんねぇが。




「風影さまと知り合いなんですか?」

「あぁ。俺と同期。さらに好きな女の弟だしな。」

こんな小さい少女に言っても、

テマリは誰だかわからないと思った。

でも俺がその言葉を言ってから少女の表情は変わった。




「あなたは、テマリの恋人なんですか?」

「テマリの事知ってんのか、昔な。子供が出来たことわかったら会えなくなっちまった。」

そういって俺は空を仰いだ。

今日のそらは、雲がひとつも無かった。




「父様・・・」

「え?」

「私の名前はコジカ。母親の名前はテマリ。父親の名前は・・・奈良、シカマル。」

「まさか・・・」

まさかそんな訳ないと、そう思いたかった。

自分と愛する女の間に出来た命がこんなにも大きくなったなんて。

長い間引き離されて、長い間何の連絡も無くて。

そう思うと、涙が零れ落ちそうだった。




それから数年後、

かつての砂漠の花は、

木の葉生茂る緑の中でも

凛々しく咲いていた。

 

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